~第1回 JustSystems xfy Solution Forum」レポート~ Part II

ジャストシステムは5月25日(金)、東京ドームホテルで「第1回 JustSystems xfy Solution Forum」を開催しました。当日はあいにくの雨となりましたが、日本国内での開催としては、初めてとなる「xfy」単独でのイベントと言うこともあり、300人を超えるお客様にご来場いただきました。ここでは、その熱気に満ちた会場風景を含めイベントの内容をご紹介します。

休憩を挟んでの後半のセッションでは、ジャストシステム代表取締役専務 浮川 初子が、xfyが提供するさまざまなソリューション全体の中核となる「ソリューション・コア」について、デモを交え講演しました。


■XML基盤によるシステムの構築をよりスタンダードに
  「xfy」が実現する多様なソリューション

コンピュータがかかわる情報流通では、人と人の間で情報をきちんと共有できる仕組みはもとより、人とシステム、システムとシステムの間で情報を分断してしまう境界線をなくすことが大きな課題です。そして、これを解決する情報共通基盤として有用なのがXML技術なのです。こうした認知は広がっており、XML基盤による企業情報システムの構築への注目が高まっています。

しかしながら、異なる手法で構築された情報システムをシームレスに連携させる作業が、単にXML技術を使うことで楽になるわけではありません。たとえば、世界標準、業界標準、自社標準といったさまざまなボキャブラリを組み合わせるには時間がかかります。新しく加えたい言葉も頻繁に登場します。そのため、従来の手法ではマンパワーへの依存度が高く、当初XMLに期待していたスピードと柔軟性を獲得することは困難でした。

「xfyは、人間がコンピュータと会話をするための共通言語であるXMLを使いこなすためにつくられた環境。人間がXMLを意識しなくても使いこなせるプラットフォームとして提供する」(専務・浮川)。

xfyはあらゆるXMLデータを処理できる枠組みを持っています。標準の各種ボキャブラリに対応しているのはもちろんのこと、JavaプラグインやXVCDによって自由に拡張できます。さらに、プライベートボキャブラリの設計、再利用といったハンドリングもノンプログラミングで行うことができ、WYSIWYGによる各種ボキャブラリの編集や無制限な階層構造をつくることも可能です。

AIT様ブース風景 株式会社ジャストシステム
代表取締役専務 浮川 初子
「xfyは、人間がXMLを意識しなくても使いこなせるプラットフォームとして提供します」

■各種ソリューション・コアの提供で多様な業務に対応
このxfyを企業向けに提供するソリューションとして、ジャストシステムは「xfy Enterprise Edition 1.5」を提供しています。

同製品は、情報の作成、共有、活用というサイクルの醸成と、それによる新しい企業の情報構造を作り上げる基盤として機能します。業務に必要とされる多用な情報を複合的に利用できる環境を整え、ワンソースマルチビューによって情報の一貫性を保証。また、XML技術を使って広範囲な情報源にシームレスにアクセスできるため、外部システムとの連携も容易です。

さらに、未知の構造にも対応できるコンポーネントの追加機能も装備。標準的なXMLのコンポーネントは、パートナー企業を巻き込んでパッケージとして提供され、多様な業務のカバレッジが可能になります。こうして集められた情報をマッシュアップすることも容易になります。

xfyのコアテクノロジの概要は以上ですが、重要なのはあらゆるシステムと連携できるカスタムアプリケーションを容易に開発できることです。

今後、マニュアル製作やJ-SOX対応などを目的としたドキュメントソリューションコア、情報のマッシュアップの基盤となるEAIソリューション・コア、財務諸表作成の要となるXBRLコア、XMLをより活用するために必要となるエンタープライズサーチコアなどの提供を予定しています。

AIT様ブース風景 株式会社ジャストシステム
ナレッジ製品開発部 松家勝弘
xfy EE1.5の製品紹介デモを実演

■情報の部品化と共有・再利用で各種業界の課題を解決
この講演では、xfyが提供する各種業界向けソリューションも紹介しました。そのひとつとして、ジャストシステム細井 智が紹介したのは製造業での活用です。

「製造業向けのxfyソリューションとして、マニュアルソリューション、製造業EAIソリューション、製造業CMSソリューションの大きく3つが提供されています」(細井)

マニュアルソリューションは、製造業者がユーザーに配るマニュアルの整備をサポートします。すべての内容をxfyによって部品化することで、高度な文書作成と大量の同一形式文書からの情報集約・処理が可能になります。

製造業EAIソリューションが提供する顧客・販売管理ソリューションでは、複数のシステムから情報を集約してひとつのレポートを作成することが可能になります。

製造業CMSソリューションは、ドキュメント管理ソリューションとエンジニアリング・デジタルコンテンツ管理機能を提供します。これにより、異なる種類の文書を関連づけることによる文書の再利用をはじめ、設計文書や業務マニュアルの作成・編集・管理の一元化などが可能に。またドキュメントの部品となる文書に表には出ない付加情報を加えておくことで、情報の拡散防止やノウハウの再活用を促します。

さらに取締役 経営企画室長の鍋田 毅と技術戦略室の西土 敦からは、金融業向けのソリューションとして、金融業界の抱える問題に対応するソリューションを紹介しました。

まずは、年内対応が迫られているJ-SOXに対応するマニュアルソリューション。ドキュメントを部品化/共有化することで、網羅性を高め、変更があった場合に一括で変更。新規マニュアルの製作にあたっても、部品化されたドキュメントを組み合わせられるため、既存の資産を再活用できます。

統合的なデータ管理に対応するデータ統合ソリューションも紹介しました。複数システムの取引データを組み合わせてxfyで表現。サーバ側のプログラムの変更を必要とせず、各種データをテキストや表、グラフなどさまざまな形式で表示させ、必要に応じたドキュメントの生成を可能にします。

高度な商品提案を支援するコンポジットアプリケーションソリューションも用意。金融業界では、商品の多様化に従業員教育が追いつかないという問題を抱えていますが、商品マニュアルをXML化し、情報の部品化を行った上で社内に存在するノウハウや顧客情報を商品情報と併せて表示することで、まだ熟練していない行員でも顧客に最適な商品を瞬時に提案できるようになります。

ジャストシステムでは、xfyの特性を生かした各業界の課題を解決するさまざまなソリューションを順次ラインアップに加えていく予定です。

AIT様ブース風景 株式会社ジャストシステム
取締役 経営企画室長 鍋田 毅
金融業向けのソリューションとして、金融業界の抱える問題に対応するソリューションを紹介


引き続き今回のフォーラムでは、2社の事例および活用例をご紹介しました。

まず通信事業者の事例では、CPM(コーポレート・パフォーマンス・モニタリング)につながる取り組みを紹介。さまざまなシステムから情報を取り出し、加工し、再利用できるxfyのメリットを解説しました。この事例では、業績管理システム、ERPシステム、販売管理システム、および人事システムからデータを抽出・マッシュアップし(組み合わせ)、業務分析レポートとして可視化しています。

この事例を紹介したセントリックス 代表取締役 堀 亮一氏は、「xfyはCPMを実現するだけではない。今後はxfyをベースに、プロジェクト管理などの分野で新しい仕組みをつくっていきたい」と語りました。

もう1つは、日本ケミコンの事例です。迅速に導入でき、使いやすいソリューションであり、かつ柔軟にニーズの変化に対応できることが採用のポイント。市場ニーズの急激な変化にさらされ、情報共有による全体最適を目指した日本ケミコンの成功物語を紹介しました。

AIT様ブース風景 セントリックス 代表取締役 堀 亮一氏
「xfyはCPMを実現するだけではない。
今後はxfyをベースに、プロジェクト管理などの分野で新しい仕組みをつくっていきたい」



初開催となった「JustSystems xfy Solution Forum」では、上記のセッションだけではなく、実際にxfyを体験していただけるデモ展示コーナーも開設。セッション内でご紹介したソリューションだけではなく、パートナー様との連携ソリューションも展示されました。
セッション終了後、多くの方にお立ち寄りいただき、こちらのコーナーも閉会までにぎわいました。
最後に、当日ご来場いただきました皆様に御礼を申し上げると共に、是非、xfy導入のご検討をお願い申し上げます。